南アフリカ自動車工業会(NAAMSA)が発表した2020年4月の新車販売台数(乗用車、商用車)は前年同月比98.4%減の574台だった。4カ月連続の減少。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、減少率は3月の29.7%からさらに拡大した。南ア政府は3月27日から全国規模のロックダウン(外出規制)を実施している。1~4月の累計販売台数は前年同期比31.2%減の11万7830台となった。


■フォードが首位浮上
4月の車種別の新車販売は、乗用車が99.6%減の105台と2カ月連続の減少。小型商用車(LCV)は96.8%減の318台と8カ月連続で減少した。中型商用車(MCV)は88.9%減の64台と2カ月連続の減少。大型商用車(HCV)は98%減の8台と7カ月連続で減少し、超大型商用車(XHV)は95.1%減の47台と2カ月連続で減少した。バスは48.4%減の32台と5カ月連続で減少した。

4月のメーカー別の販売台数は、フォード・モーターが304台で4位から首位に浮上。トヨタ自動車は93台で首位から2位に後退した。3位はフォルクスワーゲン(VW)傘下の商用車MANで62台。商用車イベコ(IVECO)が60台で4位となり、スズキが12台で5位に入っている。

■自動車輸出は97.3%減
4月の南アの自動車輸出台数は97.3%減の901台だった。NAAMSAは3月、20年の輸出台数の予想を40万台から約39万台に引き下げているが、新型コロナの影響でさらなる下方修正を迫られる見通しだ。



2020/5/12

 

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