スイスの車載半導体大手STマイクロエレクトロニクスは13日、設計の簡略化と安全性向上を可能にする高集積の汎用車載ドア・ロックIC「L99UDL01」を発表した。同製品は6個のMOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)ハーフ・ブリッジ出力回路と2個のハーフ・ブリッジ・ゲート・ドライバーを集積し、保護機能や診断機能を備えているため、安全性の向上や設計の簡略化と省スペース化に貢献するという。

L99UDL01は、ボディ制御モジュール(BCM)による電動ドア・ロック制御に向けた包括的な中央集中型ソリューション。複数のモーター・ドライバーやアナログ部品、受動部品と置き換え可能であるだけでなく、より洗練された機能を提供する。

事故発生時に通常動作を停止して、救急隊員が車内に確実にアクセスできるようにする独自の安全機能や、出力電流のPWM制御や高性能の診断機能(過電流、オープン負荷、バッテリー/グランドへの短絡の検出など)を備えている。また、負荷を駆動することなく負荷状態のチェックを実行することができるという。

L99UDL01は現在量産中で、TQFP64Lパッケージ(10×10mm)で提供している。単価は1000個購入時に約3.63米ドル。詳細は同社ウェブサイトで( https://www.st.com/ja/automotive-analog-and-power/l99udl01.html?icmp=tt14946_gl_pron_apr2020 )。

2020/5/14

 

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