独フォルクスワーゲン(VW)の米国法人は13日、テネシー州チャタヌーガの組立工場の生産を17日から段階的に再開する計画を明らかにした。同工場は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う規制により、3月21日から一時閉鎖。当初は5月3日からの再開が予定されていたが、先月29日に再開時期を無期限に延長すると発表していた。


VWは同工場の操業再開に当たり、90以上の安全衛生対策を実施。米疾病対策センター(CDC)の推奨事項に従う新しい方針と手順を導入した。これには、工場入り口での体温チェック、マスクや布製フェースカバーの着用、工場各所の消毒ステーションの設置、工場の清掃と消毒の頻度増加、空気循環量の増加、訪問者の立ち入り禁止、同一の安全衛生対策のサプライヤーへの徹底、6フィート(約1.8メートル)間隔の支柱と標識の導入、10人以上の集まりの制限などが含まれる。

VWのチャタヌーガ工場は2011年4月に生産を開始。現在は中型セダン「パサート」と中型スポーツタイプ多目的車(SUV)「アトラス」を製造している。

2020/5/15

 

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