ディジタルメディアプロフェッショナル(DMP、本社:東京都中野区)は14日、仏Propheseeとイベントベースビジョン(Event Based Vision)センサーを使った組込みマシンビジョンと人工知能(AI)アプリケーションの開発で協業すると発表した。IoT(モノのインターネット)と自動運転システム向けのマシンビジョンとAIソリューションに注力する。


従来のカメラが一定のフレーム速度で撮影するのに対して、イベントベースセンサーは被写体の動きや周囲の環境変化により変化が起きた画素のみを非同期で検出し、輝度データを座標と時間の情報と組み合わせて出力。その結果、Propheseeのイベントベースセンサー「Metavision」は、高いダイナミックレンジ(120dB以上)、高いデータ効率(従来のカメラと比べデータ量10分の1~1000分の1)、超低消費電力(センサーレベルで10mW未満)といった特長を持ち、同センサーとDMPの持つエッジAI向けソフトウエアとハードウエア技術を組み合わせることで、暗所を含む幅広い環境において素早い動体認識・追跡が可能になるという。

これにより、DMPが注力するIoT、ロボティクス、モビリティなどの分野で、低消費電力で小型、省電力ながら高解像度で高速、高分解能のエッジAIソリューションを実現。夜間の標識や障害物の検出、運転者の視線のわずかな動きを高速でトラッキングすることによる事故防止、これまで検出が難しかった細いワイヤーの検出などを可能にする。

2020/5/18

 

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