住友商事は25日、100%子会社で、電子機器の製造受託サービス(EMS)を行うスミトロニクス(本社:東京都千代田区)を通じ、大日光・エンジニアリング(本社:栃木県日光市)と共同で、中国・江蘇省無錫市にEMS事業を手掛ける新工場を設立すると発表した。6月の稼働開始を予定。スミトロニクスにとって中国初の工場となる。スミトロニクスの強みである家電製品や産業機器のEMSに加え、車載分野にも注力する。


新会社の名称は、蘇拓電子(無錫)有限公司で、出資比率はスミトロニクス上海が86%、大日光・エンジニアリング子会社のトロア無錫が14%。

■車載分野の需要が増加
無錫市には1000社以上の日系企業が進出しており、中国を代表する電子情報産業の集積地。中国では自動車や家電製品の国内需要が増加しており、EMSの需要も拡大基調にある。特に車載分野では、より高品質でコスト競争力の高い電子機器の基板実装が求められているという。

新工場は、スミトロニクスグループが独自開発した工程管理システムCIMSを導入することで、工程管理とトレーサビリティーを徹底し、高品質で信頼性が高い製品をグローバルに提供できる体制を構築し、車載EMSへのニーズに対応するとしている。

2020/5/26

 

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