イランの国民車メーカー、イラン・ホドロ(IKCO)のFarshad Moghimi最高経営責任者(CEO)はこのほど、先端技術部品を国内で調達することで1億7300万ユーロ(約203億円)に上る外貨支出の節約を目指す方針を明らかにした。

同CEOはIKCOの本社で開かれた会合で、同社の2020年のスローガンである「Surge in Production」を掲げ、21の国内プロジェクトを立ち上げると表明。部品の国産化を実現するために6兆4200億リアル(約164億円)の投資と1500万ユーロ(約18億円)の外貨による投資が必要だと述べた。会合にはイラン産業鉱山貿易省の幹部や部品メーカーの幹部、専門家が出席した。

同CEOは「イランの自動車産業史上で初となるこれら21のプロジェクトには、輸入のために多額の外貨が必要な部品が含まれる」と説明。「自動車産業において、部品の国内自給に限界など存在しない」と述べ、技術革新を追求していく考えを示した。

2020/5/27

 

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