ドイツの自動車部品・タイヤ大手コンチネンタルのパワートレイン部門、ヴィテスコ・テクノロジーズ(Vitesco Technologies)は4日、ロームをSiC(シリコンカーバイド)パワーデバイスのプリファードサプライヤーに選定し、電気自動車(EV)向けのパワーエレクトロニクスの開発で提携したと発表した。


SiCパワーデバイスは高効率特性を有していることから、EV用電池の電気エネルギーをより有効に活用でき、EVの航続距離の伸長や電池サイズの削減に貢献する。

ヴィテスコは開発中の800VタイプのインバーターですでにSiCテクノロジーを使用したシステムの開発とテストを行っている。同社とロームは今回の提携を通じ、量産化に最適で、インバーターの最大効率を実現するシステム構築に向け協力する。

ヴィテスコはSiCソリューションの需要が大幅に増加すると予想される2025年に、最初のSiC搭載インバーターの生産を開始する予定。

2020/6/5

 

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