オランダの基幹半導体のネクスペリア(Nexperia)はこのほど、次世代高耐圧技術「GaN HEMT H2」を採用し、「TO-247」パッケージと同社独自の「CCPAK」表面実装パッケージに封止した次世代の650Vの窒化ガリウム(GaN)技術を発表した。高い安定性とともに優れたスイッチング性能指数(FOM)とオン状態の性能を提供するほか、アプリケーション設計の簡素化を可能にするとしている。


新技術はエピ貫通ビアを採用しており、不具合を低減するとともにダイ・サイズを約24%縮小。最初にリリースする従来のTO-247パッケージ製品では、オン抵抗を最大41mΩに低減すると同時に、高いスレッショルド電圧と低ダイオード順方向電圧を提供する。

CCPAK表面実装パッケージ製品では、オン抵抗をさらに最大39mΩに低減。カスコード構成されていることから、標準シリコンMOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)ドライバーを使用した駆動も容易という。

両製品とも、自動車向け電子部品評議会(Automotive Electronics Council)の車載アプリケーション向け規格「AEC―Q101」に準拠し、サンプル供給を開始している。

ネクスペリアは、オランダの半導体大手NXPセミコンダクターズのスタンダード・プロダクト事業部門を前身としている。

2020/6/19

 

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