リチウムイオン電池材料とセル設計を手掛ける米CAMXパワー(本社:マサチューセッツ州レキシントン)は6月30日、同社が知的財産権を保有するリチウムイオン電池用ニッケルベースの高エネルギー高出力カソード材の非独占ライセンスを韓国のサムスンSDIが取得したと発表した。

CAMXのGEMXプラットフォームは、ポータブル機器や電気自動車(EV)へのアプリケーション向けで、欧州連合(EU)と日本、韓国、中国で特許が認められている。これらの特許は2030年以降も有効。

同プラットフォームは広範なクラスのカソード活物質を作り出し、「gLNO」「gNMC」「gNCA」の3製品として提供される。これら3製品は、特にEV向けのリチウムイオン電池に利用が見込まれる化学物質である高ニッケルクラスのNMC、NCA、LNOを包含。分子工学によりカソード粒子の重要な位置にコバルトを配置し、コバルトの使用を削減しながら、すべてのクラスの高ニッケル材料の安定性強化と性能向上、コスト削減を実現するという。

2020/7/1

 

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