自動車サイバーセキュリティーのリスクアセスメントを手掛けるイスラエルのCybellumは9日、同国のテルアビブにあるルノー・日産自動車・三菱自動車アライアンスの研究開発(R&D)施設と戦略的業務提携を結んだと発表した。革新的なサイバーセキュリティー技術を確立し、同アライアンスの車両に搭載することを目指す。


現在の車両リスクアセスメントのほとんどは、手作業または単一の部品ごとにツールを使って行われているが、この手法では大規模なリスクアセスメントはできず、また得られる情報も限られている。

今回の戦略的業務提携は、車両モデルの構造や車両ソフトウエア、ハードウエアの複雑な組織を自動アセスメントするシステムを利用し、車両全体のリスクアセスメントの実施に焦点を当てるもの。

■サイバー攻撃へのリスク対応が可能に
Cybellumの車両リスク分析ソリューションは、車載ECU(電子制御ユニット)やその他の車両ソフトウエアにおけるさまざまな脆弱性を自動的に探知。今回の業務提携から得られる開発事業により、3社連合下の各企業はCybellumのソリューションスイートにアクセスできるようになる。これにより、自社の開発する車両がどういったサイバー攻撃の脅威にさらされているのかを車両レベルで包括的かつ継続的に把握することができ、必要なリスク対応が可能になるという。

2020/7/13

 

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