ドイツの自動車部品・タイヤ大手コンチネンタルは14日、スペインとメキシコで各1工場を閉鎖することを監査役会で決定したと発表した。昨年9月に発表した構造改革プログラムの「トランスフォーメーション2019―2029」に沿った措置としている。

■車載ディスプレーの生産は域内で移管
スペインではカタルーニャ州バルセロナ県のルビー(Rubi)にある工場を2021年までに閉鎖する。同工場では車載ディスプレーなどを生産している。売却を目指して数カ月間にわたって模索を続けてきたが、買い手が見つからなかったため、閉鎖を決めた。

従業員数は740人で、すでに同工場の労働組合とは閉鎖について合意しており、スペインの法規に基づいて地元当局からの代表者も交えた3者間の会議を開催して閉鎖を正式に確定させる手続きを進めることになっている。同工場の生産品目は欧州域内のほかの工場に移管させる。

■墨ノガレス工場は24年までに閉鎖
メキシコではソノラ州ノガレス(Nogakes)の工場を2024年までに閉鎖する。同工場の従業員数は2000人で、主に車載コミュニケーション関連やコネクテッドカー向けの各種部品、ドライブ・システム・コンポーネントなどを製造している。コストが増加傾向にあるため、ほかの工場に生産を移管して集中させる必要があると判断した。

2020/7/16

 

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