独BMWは16日、スウェーデンのリチウムイオン電池メーカーのノースボルト(Northvolt)から電池セルを調達する契約を締結したと発表した。契約額は20億ユーロ(約2440億円)に上る。


ノースボルトがヴェステルボッテン県シェレフテオ(Skelleftea)で建設中の工場で製造する電池を2024年からBMWに供給する。風力と水力で発電した電力だけで製造した電池セルをBMWに供給する。

■CATLの3分の1以下
BMWはすでに寧徳時代新能源科技(CATL)とサムスンSDIからも電池セルを調達する契約を結んでおり、ノースボルトが3社目のサプライヤーとなる。BMWとCATLの契約は期間が2020~31年で調達額が73億ユーロ(約8910億円)、サムスンSDIとの契約は期間が2021~31年で調達額が29億ユーロ(約3540億円)となっている。

ノースボルトの受注額はCATLの3分の1以下となっており、ノースボルトにとってはBMW以外のメーカーからも大規模な受注を獲得し、CATLの規模に対抗できる態勢を整える必要がありそうだ。

BMWは2023年までに25モデルの電動車を投入する計画で、このうち過半数がEVになるとしている。また、2021年以降は電動ドライブトレインにレアアースを使用しないことが決まっている。

2020/7/17

 

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