現代自動車グループ傘下の起亜自動車は20日、韓国の新興IT企業であるCODE42.aiと合弁会社を設立したと発表した。自動運転の電気自動車(EV)による配車サービスの事業化を目指すとしている。大企業と新興企業による合弁事業のモデルとなることも目的に掲げている。


合弁会社の商号は「パープルM」で、CODE42.aiのChang Song最高経営責任者(CEO)が会長に就任する。パープルMのCEOには、カープーリングサービス会社のプーラス(Poolus)の元CEOであるSeo Young-wu氏が就任した。起亜とCODE42.aiのパープルMに対する出資比率については公表していない。

■自動運転車と航空便など連携

パープルMはCODE42.aiが開発したUMOS(Urban Mobility Operating System、都市交通運営システム)を利用して配車サービスを展開する方針。自動運転車を配車するだけでなく、航空便などとも連携させることで、顧客に長距離でもスムーズな移動を提供することを目指す。需要連動型のシャトルサービスなども視野に入れている。

CODE42.aiは2019年3月の設立で、設立前に現代自動車から170万米ドル、19年10月にも起亜から1250万米ドルの出資を受けた。ソウルに本社を置き、人工知能(AI)スピーカーの「Clova」や車内インフォテイメントサービスの「AWAY」のほか、自動運転技術、HDマッピング、ロボティクスソリューションなどのプロジェクトを立ちあげたとされる。

2020/7/21

 

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