独フォルクスワーゲン(VW)は21日、ベストサプライヤーを表彰する「VWグループ・アワード」を発表した。同賞は製品の開発能力や品質、競争力、環境への配慮などに優れた企業を選出するもので、18回目となる今年は前年と同様、6カテゴリーから8社が表彰された。新型コロナウイルスが世界的に流行していることから、今年は直接の表彰ではなく、表彰状とトロフィーの郵送による授賞となった。

「ローカル・パフォーマンス・チャンピオン」部門は、Friedrich Boysen(ドイツ)とJiangsu Pacific Precision Forging(太平洋精鍛科技、中国)、Mueba Carbo Tech(オーストリア)の3社が受賞。太平洋精鍛科技は新型コロナ感染拡大の最中にいち早く生産を再開し、VWのサプライチェーンを維持した功績が評価された。

「E-モビリティ」部門はHARTING Automotive(ドイツ)、「ローンチ・オブ・ザ・イヤー(Launch of the Year)」部門は墨ネマック(Nemak)のドイツ法人、「サステナビリティー」部門はSIEM Car Carriers(英国)、「バリュー・イノベーション」部門はSTIWA Advanced Products(オーストリア)がそれぞれ受賞。

「グローバル・パフォーマンス・チャンピオン」部門は、中国のShanghai Automobile Air-Conditioner Accessory(上海汽車空調配件)が受賞した。

■欧州の充電スタンドが15万カ所超に

VWは20日、同社の充電サービス「We Charge」の電気自動車(EV)充電スタンドの数が8月中旬までに欧州全体で15万カ所以上に達すると発表した。VWは6月にEV専用プラットフォーム(車台)「MEB」をベースにした初のEV「ID.3」の予約販売を開始。9月1日から納車を始める予定で、これに合わせて充電網を拡充している。

2020/7/22

 

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