スイスの重電大手ABBはこのほど、イタリア中部トスカーナ州のサン・ジョヴァンニ・ヴェルダルノで電気自動車(EV)充電機の新工場の建設を開始したと発表した。投資額は3000万米ドル。家庭用から公共エリアに設置するための充電システム、都市公共交通専用の充電システムなど、同社の直流(DC)EV充電機の全ポートフォリオを生産する。2021年末までに操業を開始する予定という。

新工場の面積は1万6000平方メートルで、このうち開発・試作専用スペースが3200平方メートル。革新的なソリューションや新しいソフトウエア、製品ライフサイクル管理ツールの導入に焦点を当て、研究開発(R&D)活動と製造活動を完全に統合し、社内および外部の電子機器の受託製造サービス(EMS)との連携を図る。

■アウディとニュージーランドで提携
ABBは独アウディとニュージーランドで提携し、同国のアウディの正規ディーラー向けに充電ポイントの設置を進めている。これまでにアウディのディーラー11店舗に計16台の充電システムを提供。北部のアーチボールドに先ごろ、同国初となる175キロワット(kW)DC充電機を設置した。

2020/7/30

 

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