自動車部品大手の独マン・ウント・フンメル(Mann+Hummel)は30日、バーデン=ヴュルテンベルク州シュツットガルト市近郊のルートヴィヒスブルク(Ludwigsburg)にある本社工場での生産業務を終了すると発表した。本社機能や研究開発(R&D)部門は存続するとしている。


本社工場では燃料系統部品やエアフィルターなどを生産し、自動車メーカーなどに納入しているが、近く同工場での操業を終了する。現在は労働組合側との交渉や生産移管に伴う顧客やサプライヤー向けの手配などを進めている。同工場の生産終了により、400人の従業員が影響を受けるとしたものの、解雇を行うかどうかについては言及していない。

■中長期的な競争力を保つため=サプライチェーン責任者
同社のハンノ・ヘーン最高サプライチェーン責任者(CSCO)は今回の決定について「当社は国際的な企業であり、ルートヴィヒスブルク地域だけに責任を負うわけにはいかない。世界全体で2万2000人を雇用する企業として、中長期的な競争力を保つためにも生産ネットワークの調整を行う必要がある」と述べた。

2020/7/31

 

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