スウェーデンの自動車用ファスナーメーカーのブルテン(Bulten)は4日、台湾子会社のPSMファスナーズ台湾が工場を移転し、拡張すると発表した。敷地や建屋は5年間の賃借となっており、今年の秋に移転を完了する予定だ。

同社は今年2月に英国に本社を置く同業のPSMインターナショナル・ホールディングスを買収。その際に自動車向けファスナーなどを製造するPSMファスナーズ台湾も子会社化した。既存工場が手狭になったほか、新規の契約も獲得したことから、新工場への移転を決めた。投資額については公表していない。

■外部調達品を一部内製化

新工場では床面積が拡大したことにより、現在はサプライヤーから調達しているコンポーネントの一部を内製化できるようになるとしている。

ブルテンは1873年の創業で、1990年代から自動車用に特化したファスナー製造を開始し、欧州の自動車メーカー向けに供給している。2014年にスタンピング、ダイカスト事業のFinnveden Metal Structuresを売却し、FinnvedenBultenから現在の社名に変更。自動車用ファスナー事業に集中し、16カ国で約1700人を雇用している。

2020/8/5

 

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