リチウムイオン電池メーカーの独アカソル(AKASOL)は20日、米ミシガン州デトロイト郊外のヘーゼルパークに建設する北米初の生産拠点の生産能力を拡大すると発表した。同社はグローバルな商用車メーカーに電池パックを供給する長期契約を結んだためとしているが、供給先の企業名は公表していない。同工場は2021年後半に稼働する見込み。

新工場は元ヘーゼルパーク競馬場の跡地に建設。年産能力を昨年6月の発表時の400メガワット時(MWh)から2023年までに2ギガワット時(GWh)に拡張する。2GWhは、250キロワット時(kWh)の電池パック8000個分に相当する。アカソルが21年以降に市場に投入する第3世代の電池システムのエネルギー密度は最大で200Wh/Kgとなっている。

■独にも新工場を建設

アカソルは今年3月、独中部ヘッセン州ランゲンの工場に新設した電池システムの量産ラインを当初の予定よりも6カ月早く稼働。これにより同工場の年産能力は前年比で2倍以上となる最大800MWhに増加した。同社は現在、同州ダルムシュタットで新工場の建設を進めている。

2020/8/24

 

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