横浜ゴムは11日、傘下の農機・建機用タイヤなどのオフハイウェイタイヤメーカーであるオランダのアライアンスタイヤグループ(ATG)の生産能力の増強を図るため、インド南部アンドラプラデシュ州ヴィシャカパトナムのアチュタプラム(Atchutapuram)工業団地に新工場を建設すると発表した。生産能力は日量55トン(ゴム量)で、設備投資額は1億6500万米ドル。第3四半期(7~9月)中に着工し、2023年第1四半期(1~3月)からの生産開始を予定する。


横浜ゴムは2016年7月にATGを買収。ATGはインドでは現在、西部グジャラート州ダヘジ(Dahej)と南部タミルナド州ティルネルヴェリ(Tirunelveli)に工場を保有し、主力ブランドである主力ブランドであるアライアンス(ALLIANCE)とギャラクシー(GALAXY)、プライメクス(PRIMEX)ブランドの農業機械用タイヤ、建設車両用タイヤ、産業車両用タイヤ、林業機械用タイヤなどを生産している。

ATGは2018年2月から進めてきたダヘジ工場の生産能力を1.6倍に引き上げる拡張工事を完了。ますます増加が見込まれるオフハイウェイタイヤの需要に対応するためには新工場建設が必要と判断した。

新工場を建設するアチュタプラム工業団地はヴィシャカパトナム港にも近く、輸出にも有利な立地。新工場の敷地面積は約32万平方メートルで、将来の拡張も視野に入れている。

2020/9/14

 

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