カナダのリチウム資源開発会社であるネオ・リチウムは14日、中国の車載リチウムイオン電池メーカー大手の寧徳時代新能源科技(CATL、本社:福建省寧徳市)からの出資を受け入れると発表した。アルゼンチンのリチウム資源を協力して開発することを目指す。

CATLはネオ・リチウムに8%を出資し、ネオ・リチウムの取締役会で1議席を取得する。出資額は850万カナダ・ドル(約6億8000万円)で、CATLはネオ・リチウムの3位株主となる。中国政府などの承認を得たうえで年内に手続きを完了させる予定だ。

■採算性を共同調査

両社は共同で技術委員会を設置し、アルゼンチン北部のカタマルカ州にある塩湖で第2次事業化調査を実施する。第1次調査は昨年5月に完了しており、今回の第2次調査では採算性を重視する。調査が成功した場合には当初に年間2万トン、将来的には年間4万トンの炭酸リチウムを産出することが可能になると想定している。

2020/9/16

 

2週間無料お試し購読 購読を開始する