独フォルクスワーゲン(VW)の商用車部門トレイトン(TRATON)は23日、大型トラックの自動運転技術の開発を手掛ける米トゥーシンプル(TuSimple)とグローバルパートナーシップを結び、自動運転トラックを開発することで合意したと発表した。トレイトンはまた、トゥーシンプルの少数株を取得した。出資額などは公表していない。


トゥーシンプルは2015年の設立で、米カリフォルニア州サンディエゴの本社のほか、中国・北京市にも本部機能を置いており、社名の中国語表記は図森未来科技。ドライバーがほとんど関与せず走行できる「レベル4」の自動運転システムを搭載したトラックの運用をすでに開始している。

■スウェーデンで実験

トレイトンは米自動車技術者協会(SAE)が定めたレベル4の自動運転技術を持つ企業と自動車メーカーとの提携は欧州では初めてと強調。トレイトンとトゥーシンプルは、VWの傘下にあるスウェーデンの商用車大手スカニアのトラックを使用し、スウェーデンの首都ストックホルム近郊のセーデルテリエ(Sodertalje)と南部ヨンショーピング(Jonkoping)との間で、レベル4の自動運転トラック技術の開発プログラムを開始している。

トゥーシンプルに対しては、商用車大手の米ナビスター・インターナショナルや宅配便大手の米ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)も出資している。

2020/9/25

 

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