ドイツの自動車部品大手マーレ(MAHLE)はこのほど、カナダの燃料電池の開発会社であるバラード・パワー・システムズ(Ballard Power Systems)と商用車向けの燃料電池(FC)システムを共同開発することで合意したと発表した。契約額などは公表していない。

マーレは今回の提携について、欧州や北米、アジア市場の様々な重量クラスの商用車向けに完全なFCシステムを製造することが長期的な目標と説明。第1段階ではバラードがFCスタック関連のシステムデザインを担当し、マーレは熱管理やパワーエレクトロニクス、パッケージング分野で協力する計画という。

マーレのストラトマン会長兼CEO(最高経営責任者)は「クライメートニュートラル(気候中立)な水素は未来のエネルギー源であると同時に、中・大型商用車の開発で気候目標を達成するための鍵となる」と述べ、バラードとの提携を通じて燃料電池車(FCV)の開発を加速していく考えを示した。

2020/9/30

 

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