現代自動車グループ傘下の自動車部品メーカー大手、現代モービスは7日、AR(拡張現実)とヘッドアップディスプレイ(HUD)を組み合わせたAR―HUD技術を開発する英エンヴィシクス(Envisics)に出資したと発表した。

現代モービスは投資額や出資比率については公表していないが、エンヴィシクスと自動運転車向けのAR―HUDを共同開発し、2025年までに量産化を図るとしている。AR―HUDは現在、市場を創出する初期段階にあるが、今後の10年間に急拡大すると予測している。

現代モービスは複数の調査会社の予測に基づき、AR―HUDの市場規模は2025年までに年率12%のペースで成長し、同年に年間100万台に到達すると予想。2030年には年間1200万台規模まで成長すると想定している。

■GMベンチャーズや上海汽車も出資

エンヴィシクスによれば、同社は今回のシリーズBの資金調達で現代モービスのほかにゼネラル・モーターズ(GM)のベンチャーキャピタル子会社であるGMベンチャーズや上海汽車集団(SAIC)からの出資も受けたとしている。シリーズBの調達予定額は最大5000万米ドルとしている。

2020/10/8

 

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