独ダイムラーは12日、保険事業子会社のダイムラー・インシュランス・サービシズが再保険大手のスイス・リー(Swiss Re)と合弁会社を設立したと発表した。新会社の商号はムーヴィンクス(Movinx)で、コネクテッドカー向けの保険や新モビリティサービス向けの保険などを開発し、販売する方針だ。

出資比率は折半で、本社はベルリン市内に置く。自動運転車の走行データを収集して新たな保険商品のリスク計算を行うほか、カーシェアリングサービス向けの分単位の保険商品、サブスクリプションサービス向けの保険商品なども開発する。ダイムラーとしては、今回の保険合弁会社の運営を通じて得たノウハウを新車開発にも応用することも視野に入れている。

■まずはフランスで販売

最初の保険商品は2021年中にフランスで販売を開始し、数年内にほかの欧州諸国や米州、アジアへの展開を図る方針だ。また、ムーヴィンクスの開発した保険サービスをほかの自動車メーカーやモビリティサービス業者が利用することも認めるとしている。

2020/10/13

 

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