ロシアの自動車メーカーのソラーズ(Sollers)は15日、米フォード・モーターとの合弁会社であるソラーズ・フォードが、現在は閉鎖中となっているエンジン工場を2023年に再稼動させると発表した。小型商用車(LCV)向けディーゼルエンジンを製造する。


再稼動となるのはタタールスタン共和国のアラブガ特別経済区にあるエンジン工場で、ソラーズ・フォードのエラブガ工場に隣接している。敷地面積は4万2600平方メートルで、再稼動後の生産能力は年間4万基となる見込み。

■シリンダーブロック製造設備など導入

ソラーズ・フォードは産業開発基金(IDF)から5億ルーブル(約7億円)の融資を受けて同エンジン工場の改修を行う。シリンダーブロックを製造する設備などを導入し、生産工程の自動化率を95%に引き上げる方針だ。

同エンジン工場は2016年にフォードブランドの乗用車用エンジンを製造するために開設されたが、フォードが2019年3月にロシア国内での乗用車事業を終了し、LCV事業に特化する方針を発表したため、閉鎖となっていた。

2020/10/16

 

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