米ゼネラル・モーターズ(GM)は16日、電気自動車(EV)専用の生産拠点に改修中のミシガン州デトロイトのハムトラミック(Hamtramck)工場を「ファクトリーゼロ」と改称し、初公開した。GMが目指す排出ゼロと事故ゼロ、渋滞ゼロの3つのゼロを反映した名称と説明している。

2021年後半からGMCブランドの「ハマーEV」の製造を開始し、続いてGM傘下クルーズがライドシェア向けにホンダと共同開発した自動運転のEV「クルーズ・オリジン」の製造に着手する予定となっている。

同工場への投資額は22億米ドルで、GMが単一の工場に対して行った投資としては過去最大規模となる。フル稼働時の従業員数は2200人としている。電池セルはオハイオ州ローズタウンにあるGMと韓国のLG化学の合弁工場から調達する。

■「EV生産レースの戦場」=幹部

GMでグローバル生産を担当するジェラルド・ジョンソン上級副社長(EVP)はファクトリーゼロについて「EV生産レースの戦場になる。将来の全車電動化に向かっていく当社にとってフラッグシップとなる工場だ」と述べた。

2020/10/19

 

2週間無料お試し購読 購読を開始する