ドイツの自動車部品・タイヤ大手コンチネンタルは27日、ライダー(Lidar、レーザー光線を使った距離計測技術)製造の米エーアイ(Aeye)の少数株を取得すると発表した。自動運転システム市場での地位を強化するのが狙い。出資額や出資比率は公表していない。

エーアイは2013年設立で、カリフォルニア州アラメダ郡ダブリンに本社を置く。ロングレンジのライダーの開発に特化しており、コンチネンタルが持つショートレンジの3Dフラッシュ・ライダー技術を補完。エーアイのライダーは最高で300メートル離れた車や、道路上で160メートル離れた場所に置かれたブロックを識別することができるという。

■24・25年発売モデルの自動運転システム受注狙う

ロイター通信によれば、エーアイのラコーテ最高経営責任者(CEO)は、ある自動車メーカーが2024年と25年に発売する車両に高速道路での自動運転システムを装備する契約の獲得を巡り、両社が協力すると述べている。契約の受注先は来年に決定されるとしている。

コンチネンタルのユルゲンス氏は、ライダーの価格は急激に下落しており、より現実的なものになっているとし、「1台当たり1000ドル未満でなければならない」と述べている。

2020/10/28

 

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