フィンランドの完成車受託生産会社のヴァルメト・オートモーティブ(Valmet Automotive)は29日、同国南西部のウーシカウプンキ(Uusikaupunki)工場で400人を増員すると発表した。新車販売の増加に伴う増産のため、来年1月末までに工員を採用する必要があるとしている。


ウーシカウプンキ工場ではメルセデス・ベンツの小型車「Aクラス」やスポーツタイプ多目的車(SUV)「GLC」の生産を行っており、2017年に2000人、18年に1000人をそれぞれ増員している。

■独でEV少量生産を準備

ヴァルメトは1968年、フィンランドのヴァルメトとスウェーデンのサーブ―スカニアとの合弁会社として設立され、69年からサーブ車の生産を開始。92年にヴァルメト単独の所有となり、95年にヴァルメト・オートモーティブに改称した。同社の筆頭株主はフィンランドの投資会社であるポントス(Ponts)とベンチャーキャピタルのテシ(Tssi)で、17年には中国のリチウムイオン電池メーカー大手である寧徳時代新能源科技(CATL、本社:福建省寧徳市)から23.08%の出資を受けた。

今年8月には独バーデン=ヴュルテンベルク州ヘルムシュタット=バーゲン(Helmstadt-Bargen)の工場で電気自動車(EV)の少量生産の受託を行う準備を進めていると明らかにしている。

2020/10/30

 

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