ドイツの自動車部品・産業機械メーカー大手シェフラーが10日発表した2020年第3四半期(7~9月)連結決算は、売上高が前年同期の水準を2.6%減下回ったものの、特別会計項目を除くEBIT(利払い前・税引き前利益)マージンは9.4%と前年同期の9.1%を上回った。自動車事業部門が業績回復をけん引した。


20年上半期(1~6月)は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)により世界の自動車生産量が急減したが、7~9月は特に中国と米国の需要が大幅に回復。同期の世界の自動車生産量は23%減少したが、シェフラーの自動車事業部門の業績はこれを5ポイント上回った。

■1~9月では大幅な減益

1~9月期の売上高は前年同期比17.2%減の89億7100万ユーロ(約1兆1132億円)で、特別会計項目を除くEBITは56.4%減の3億8500万ユーロ(約478億円)と大幅に減少。特別会計項目を除くEBIマージンは8.1%から4.3%に低下した。これには、第1四半期(1~3月)に確認済みの自動車技術部門に配分された2億4900万ユーロ(約309億円)ののれん代の減損が含まれている。

2020/11/13

 

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