仏PSAグループ傘下の自動車部品メーカーのフォルシアは16日、同社の温暖化ガスの排出削減目標がSBTイニシアチブ(SBTi:科学的根拠に基づく排出削減目標)の承認を得たと発表した。


SBTiは、環境団体のCDP、国連グローバル・コンパクト、世界資源研究所(WRI)、世界自然保護基金(WWF)による共同イニシアチブで、科学的根拠に基づく排出削減目標のベストプラクティスの策定と推進を行い、企業の削減目標を中立的に評価している。カーボンニュートラルへの取り組みを推進するため、フォルシアは今年5月にシュナイダーエレクトリックと提携し、同社の助言を受けてSBTiに削減目標を提出していた。

承認された目標は、フォルシアのグローバルなすべての事業運営に伴う温暖化ガス排出が対象(スコープ1とスコープ2)。同社は1年前にスコープ1からスコープ3まで3段階で展開するカーボンニュートラルプログラムを開始しており、2025年までにスコープ1とスコープ2により社内の炭素排出量をゼロにする目標を掲げている。この目標を達成するため、世界300カ所の拠点にエネルギー消費を15%以上削減する効率的な設備を導入し、施設内外で生産された炭素を除去したエネルギーを使用する。

さらに2030年までに、管理下の排出量(スコープ3。ただしフォルシア製品を搭載した自動車の排出量を除く)のニュートラル化を目指し、50年には総排出量実質ゼロの達成を目指している。

2020/11/17

 

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