独フォルクスワーゲン(VW)グループの商用車事業子会社トレイトン傘下のスウェーデンの商用車大手スカニアは17日、同国の首都ストックホルム近郊のセーデルテリエ(Sodertalje)に電池組立工場を建設すると発表した。投資額は10億スウェーデンクローナ(約120億5000万円)超で、2021年前半に起工し、2023年までのフル稼働を見込む。


■ノースボルトから電池セル調達

工場の面積は18万平方メートルで、セーデルテリエのシャシー工場に隣接して建設する。スウェーデンの新興企業ノースボルト(Northvolt)の北部シェルレフテオー(Skelleftea)のリチウムイオン電池工場から電池セルの供給を受け、電池パックと電池モジュールを組み立てる。スカニアは昨年5月、ノースボルトからリチウムイオン電池の供給を受ける契約を締結していた。

スカニアは2015年にハイブリッドバスの量産を開始。2019年には最初の電気自動車(EV)のバスの生産を開始し、続いてプラグイン・ハイブリッド車(PHV)のトラックを導入。2021年にはEVトラックの量産を開始する。新設する電池組立工場では200人を雇用し、ほとんどが社内から移籍する予定。

2020/11/18

 

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