米フォード・モーターは1日、アルゼンチンの首都ブエノスアイレス近郊のパチェコ(Pacheco)工場でピックアップトラック「レンジャー」の次世代モデルを生産するため、5億8000万米ドルを投じると発表した。工場の近代化を進めるとともに、自動車部品の製造にも投資を行う。レンジャーの次世代モデルの生産開始は2023年を予定し、中南米市場向けに供給する。


■生産の7割が輸出向け

投資計画は、フォード・サウスアメリカのウォッターズ社長とフォード・アルゼンチンのガルデアノ社長が同日、アルゼンチンのフェルナンデス大統領との会談で明らかにした。

フォード・アルゼンチンは1913年の設立で、1996年にパチェコ工場でレンジャーの生産を開始。昨年9月にはレンジャーの累計生産台数が90万台に達している。同工場で生産するレンジャーの約70%が中南米向けなどの輸出市場向け。

パチェコ工場では以前、小型車「フォーカス」も生産していたが、昨年5月に生産を終了している。フォードのアルゼンチン事業の従業員数は2800人に上る。

2020/12/3

 

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