中国の浙江吉利控股集団の傘下にあるスウェーデンの高級車メーカー、ボルボ・カー・グループ(ボルボ・カーズ)は9日、同国南部のシェブデ(Skoede)にあるエンジン工場で電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)用のモーターを製造するための改修を実施すると発表した。同工場のエンジン生産部門は別会社に改組する方針だ。

■総投資額は86億円

当初はモーターのアセンブリーから始め、数年内に部品を含めた全工程を内製化する。2020年代半ばまでの総投資額は7億スウェーデン・クローナ(約86億円)に達するとしている。

同社は2025年までに販売台数の50%をEV、残りの50%をHVが占めることを目指しており、モーターは電池やパワーエレクトロニクスと並ぶ競争力の基礎と位置づけている。

■エンジン部門は吉利と合併へ

同社はまた、シェブデ工場のエンジン生産部門について、新会社のパワートレイン・エンジニアリング・スウェーデン(PES)に改組したうえで、親会社である吉利集団のエンジン部門と合併させる予定としている。

2020/12/10

 

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