三菱ケミカルは10日、米国と英国、ドイツのグループ会社をそれぞれ統合すると発表した。2021年4月1日をめどに統合する。中期経営計画で示されたグループ会社の削減の方針に沿った措置。各国のグループ会社の統合によって互いのノウハウやリソースを共有・集約し、より一層の連携強化を図り、各地域の事業の総合力を強化することが狙い。各地域に根差したスピーディーな顧客対応力を強化するとともに、各地域特有の社会課題に対してソリューションを提供していくとしている。


米国ではグループ会社9社を新会社のMitsubishi Chemical America(本社:ノースカロライナ州シャーロット)に統合する。事業内容は、▽米州地域のリージョナルヘッドクオーター機能▽グループ製品の輸入販売▽化学工業製品、石油製品、プラスチック製品の製造・販売▽半導体装置部品の精密洗浄事業となっている。

英国ではグループ会社5社を新会社のMitsubishi Chemical UK(本社:イングランド北東部クリーブランド)に統合する。事業内容はMMA(メタクリル酸メチル)モノマー、EVOH(エチレン-ビニルアルコール共重合体)、スペシャリティポリマー/レジン、リチウムイオン電池用電解液の製造と販売。

ドイツではグループ会社5社を新会社のMitsubishi Chemical Europe(本社:独デュッセルドルフ)に統合する。事業内容は、▽欧州地域のリージョナルヘッドクオーター機能▽グループ製品の輸入販売▽炭素繊維製品、プラスチック製品の製造・販売▽半導体装置部品の精密洗浄事業となっている。

2020/12/11

 

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