インド自動車部品工業会(ACMA)は16日、2020/21年度上半期(20年4~9月)の自動車部品メーカーの売上高が前年同期比34%減の1兆1900万ルピー(約1兆6700億円)だったと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大が打撃となった。

ACMAのメータ会長は、インドの自動車業界が2019/20年度に景気後退を経験し、今年度は新型コロナのパンデミック(世界的大流行)と全土封鎖の影響で状況がさらに悪化したと指摘。特に第1四半期(4~6月)は大きな打撃を受けたが、景気の回復に伴い、第2四半期(7~9月)以降の新車販売は毎月、前月比で伸びを記録したと説明した。

ACMAのプレジデントのジェイン氏は、全土封鎖が解除された後、企業の多くは業況が改善しているとし、自動車業界が20/21年度通期の見通しについて慎重ながら楽観視していると述べた。

■輸出額が初めて輸入額を上回る

上半期の自動車部品の輸出額は23.6%減の3900億3000万ルピー(約5480億円)、輸入額は32.7%減の3771億ルピー(約5298億円)で、初めて輸出額が輸入額を上回った。主要な輸出品目には、ドライブトランスミッション、ステアリング、エンジン部品、ボディ/シャシー、サスペンション、ブレーキなどが含まれる。

自動車部品の輸入額のうち、アジアからの輸入が60%を占め、欧州からが30%、北米からが9%だった。これ以外の地域からの輸入は大幅に減少したという。

■アフターマーケットは15%減

上半期の自動車部品のアフター市場規模は15%減の3066億ルピー(約4307億円)となっている。

2020/12/17

 

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