ドイツの自動車部品大手ZFは16日、車載コンピューターのオペレーティングシステムとアプリケーションソフトの「仲介役」となる独自のミドルウエアを発表した。ハードウエアの抽象化とアプリケーション間の通信が主な機能。包括的なソフトウエア・プラットフォームとして、2024年から量産車に実装予定としている。
ZFのミドルウエアを使用することで、自動車メーカーやサプライヤーは、自動運転や統合安全、車両制御、電動化といったモビリティ領域でハードウエアとソフトウエアを統合する際、開発プロセスを迅速化し、複雑さを大幅に軽減することができる。また、車両のライフタイム終了まで、機能のアップデートやオンデマンドでの追加が可能という。
■21年にグローバルソフトウエアセンター設立
ZFは、ソフトウエア、ファンクション、スマートシステムでの新たな挑戦に備え、来年早々にグローバルソフトウエアセンターを設立する計画。グループレベルで将来のアーキテクチャー向けのソフトウエアシステムを開発し、全社で利用可能にする。
新しいトレンド、テクノロジー、方法、手順、ツール、機能をコーディネートし、標準化することで、すべての事業部がソフトウエアを共通の開発プラットフォームで利用できるようにするという。
2020/12/18