旭化成は23日、韓国特許審判院で同社のリチウムイオン電池(LiB)用セパレーターの韓国特許(特許第10-0977345号)の有効性が認められたと発表した。

同社は今年1月、LiB用セパレーターを製造・販売するダブル・スコープ(W-SCOPE、本社:東京都品川区)と同社の韓国子会社であるW-SCOPE KOREAを共同被告とし、ソウル中央地方法院に特許権侵害差止訴訟を提起。旭化成が保有する韓国特許に基づき、ダブル・スコープと韓国子会社が販売するポリオレフィン製微多孔膜製品(「SB12D」「SB16D」「単層W-scope」などの品名のLiB用セパレーター製品を含む)の韓国での製造と販売差し止めと損害賠償を求めた。これに対して今年3月、W-SCOPE KOREAは旭化成の特許の無効を求め、韓国特許審判院に特許無効審判請求を行っていた。

韓国特許審判院は今月2日、W-SCOPE KOREAによる無効審判請求を棄却し、旭化成の特許の有効性を認めたという。

2020/12/24

 

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