南アフリカ自動車工業会(NAAMSA)が発表した2020年の新車販売台数(乗用車、商用車)は前年比29.1%減の38万449台だった。3年連続で前年実績を下回った。NAAMSAは20年1月の時点で同年の販売台数が約2%増の54万9000台に達すると予想していたが、新型コロナウイルス感染拡大が打撃となった。12月単月の販売は前年同月比10.1%減の3万7493台と12カ月連続で減少した。


■全車種が2けた減

20年の車種別の新車販売は、乗用車が30.6%減の24万6784台、小型商用車(LCV)は27.6%減の11万929、中型商用車(MCV)が22.5%減の6736台、大型商用車(HCV)は18.8%減の4098台、超大型商用車(XCV)は16.1%減の1万1194台、バスが23.7%減の708台だった。

メーカー別の販売台数は、トヨタ自動車が1万161台で首位。2位がフォルクスワーゲン(VW)で6139台、3位がフォード・モーターで3510台、4位が現代自動車で2862台、5位が日産自動車で2094台、6位がメルセデス・ベンツで1569台、7位がスズキで1524台、8位がいすゞ自動車で1444台、9位がルノーで1394台、10位が起亜自動車で1130台だった。

■自動車輸出は29.8%減

20年の南アの自動車輸出台数は29.8%減の27万1819台だった。12月単月は36.3%増の1万8479台と増加に転じている。

NAAMSAは21年の新車販売台数が前年比で約15%増加し、輸出は約20%増加すると予測している。これに伴い、国内の自動車生産台数は約18%増加する見込みとしている。



2021/1/15

 

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