韓国の現代自動車グループは15日、燃料電池システムの製造工場を中国に設けるため、中国・広東省政府と投資協定を締結したと正式発表した。同社にとって海外初の燃料電池システム生産拠点。2月に広州市で着工し、2022年下半期(7~12月)の完成を目指す。当初の年産能力は6500基で、市場の需要に合わせて徐々に生産能力を増強するとしている。

■FCV「NEXO」の燃料電池システムを製造

広州市に建設する新工場は、現代自が2018年に発売した燃料電池車(FCV)のスポーツタイプ多目的車(SUV)「NEXO」で使用されている燃料電池システムを製造する。

現代自は、今回の投資が水素関連の技術の世界的なリーダーシップを前進させ、急速に発展している中国の水素産業への進出を支援すると強調しているが、具体的な投資額は公表していない。同社は中国企業と協力し、広東省政府が主導する水素関連のプロジェクトとイニシアチブに参加する計画という。

中国汽車工程学会(China-SAE)の幹部は昨年10月、中国の新エネルギー車(NEV)の販売台数が2035年までに全新車販売台数の50%に達するとの見通しを表明。FCVについては同年までに普及台数が100万台に達すると予想している。

2021/1/18

 

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