中国の国有自動車メーカー大手の広州汽車集団(広汽集団、本社:広東省広州市)傘下で自主ブランド車事業を手掛ける広汽乗用車(GACモーター)は28日、グラフェンベースの電池を搭載した「Aion(埃安)」ブランドの電気自動車(EV)「Aion V」の生産を9月に開始すると発表した。


グラフェンは炭素原子の層でできたシート状素材で、優れた電気伝導性を持つ。グラフェンの価格は当初、グラム当たり最大で数百米ドルと高額だったが、広汽乗用車はグラフェンの高コスト問題を解決する3DG(3次元グラフェン)生産技術を開発。コストを従来の10分の1に抑えた。同社はさらに、グラフェンをベースにした超高速充電バッテリー技術を開発。8分間で容量の80%を再充電でき、最も厳格な安全性試験であるバッテリー出力電圧試験にも合格しているという。

同社は現在、グラフェンをベースにした超高速充電バッテリーを実車に使用し、試験段階に入っている。

2021/1/29

 

2週間無料お試し購読 購読を開始する