在モスクワの欧州ビジネス協会(AEB)が4日発表した2021年1月のロシア国内の新車販売台数(乗用車、小型商用車)は前年同月比4.2%減の9万5213台と2カ月連続で減少した。AEB自動車製造業者委員会(AMC)のStaertzel会長は、1月の販売台数は例年、落ち込む傾向があるとしたうえで、2月と3月の販売は伸びる見込みで、第1四半期(1~3月)は前年並みの水準に達すると予想している。同会長は先月、21年通年の新車販売が前年比2.1%増の163万2000台と3年ぶりに増加するとの見通しを示している。


■首位ラーダが5カ月連続の増加

1月のブランド別の販売台数は、首位の最大手アフトワズのラーダが0.3%増の2万1857台と5カ月連続で増加。2位の起亜は0.6%増の1万5051台と6カ月連続で増加した。3位の現代自動車は3.9%減の1万949台と2カ月ぶりに減少に転じた。

■奇瑞汽車と長城汽車の順位が上昇

4位のルノーは7.9%増の1万3852台と3カ月連続で増加。シュコダは1.5%増の6036台と8カ月連続で増加し、前月に続いて5位だった。フォルクスワーゲン(VW)は9.8%減の5653台と2カ月連続で減少して6位。7位のトヨタ自動車は16.7%減の5333台と3カ月連続で減少した。8位の日産自動車は33.7%減の3272台と3カ月連続で減少し。マツダは13.4%増の2153台と増加に転じ、9位だった。

10位のGAZ LCVは18.1%減の2102台と2カ月ぶりに減少した。奇瑞汽車のチェリーが359%増の1914台で11位に、長城汽車のHavalが27.6%増の1567台で12位に、それぞれ上昇している。

BMWとメルセデス・ベンツは単月の販売台数を公表していない。



2021/2/8

 

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