丸紅は17日、北米最大の電池リサイクル業者であるリトリブ・テクノロジーズ(Retriev Technologies)とリチウムイオン電池のリサイクルに関する事業開発にかかわる戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表した。リチウムイオン電池の廃電池からコバルトやニッケルを精製し、電池材料分野向けに活用するビジネスを共同で開発する。

リトリブは民生用および車載用の廃リチウムイオン電池を集荷し、破砕や分離の処理を施して有価金属を回収、販売している。丸紅は1985年にアフリカ南部ザンビアのコバルト生産者の対日向け独占販売権を取得後、電池材料分野の原料トレーディングに携わってきた。

丸紅とリトリブは、民生用および車載用リチウムイオン電池の原料となる硫酸塩や前駆体、正極材の製造を目的とし、その分野での技術的知識と専門性を持ち合わせている化学メーカーとも協力しつつ本事業を進めていくという。

2021/2/18

 

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