ドイツの自動車部品・タイヤ大手コンチネンタルは10日、同社のパワートレイン部門が分社化して発足したヴィテスコ・テクノロジーズ(Vitesco Technologies)の中国法人が上海市の新地域本社に移転したと発表した。面積は約6000平方メートルで、450人の従業員が勤務する。

ヴィテスコは現在、天津市の経済技術開発区の既存工場内でアジア太平洋地域の研究開発(R&D)センターの建設を進めており、今年末に完成し、操業を始める予定。同センターでは電気自動車(EV)とプラグイン・ハイブリッド車(PHV)向けのパワートレインの開発を行う。運用開始後は約400人の新規雇用が見込まれる。

同社の天津市の工場は2019年から仏PSAグループと韓国の現代自動車向けに、インバーターとモーター、減速機を統合した高電圧の電動アクスルドライブユニット「EMR3」の量産を開始。昨年8月からは中国の国有自動車メーカー大手の東風汽車集団傘下の東風乗用車向けにもEMR3の供給を始めている。

2021/3/11

 

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