スウェーデンの商用車大手ボルボ・グループ傘下の仏ルノー・トラックスは23日、2023年から全モデルのラインアップに電動車を設定すると発表した。2030年には販売台数の35%を電動車にすることを目指す。

ルノー・トラックスは、地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」の目標を達成するため、30年以内に車両を段階的に電動化し、カーボンニュートラル(排出量実質ゼロ)にする目標に取り組んでいる。

同社は、トラックには少なくとも10年の寿命があることから、2040年までに製造されたすべてのトラックを化石燃料不要にする必要があるとし、この目標を達成するためには、電気自動車(EV)と燃料電池車(FCV)が不可欠としている。

■23年までに建設用車両やトラクターにも電動車

同社は昨年3月、仏北西部ブランヴィル・シュル・オルヌ(Blainville-sur-Orne)の工場で第2世代のEVの量産を開始した。現在、3.1トンから26トンまでのモデルのラインアップに電動車を加えており、23年までに建設用車両やトラクターにも電動車を設定。20年代半ばには燃料電池車(FC)トラックの販売を開始するという。

2021/3/24

 

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