中国の民営自動車メーカー大手の長城汽車はこのほど、旧ソ連諸国による独立国家共同体(CIS)のうち、アゼルバイジャンとカザフスタンに「Haval(哈弗)」ブランドのスポーツタイプ多目的車(SUV)の輸出を開始すると発表した。当初は「F7」と「F7x」「H9」の3モデルを輸出する。


3モデルはロシア西部トゥーラ州ウズロバヤ工業団地の拠点で生産される。ロシア生産の車両をアゼルバイジャンとカザフスタンに輸出するのは同社にとって初となる。カザフスタンでは2021年中に2段階に分けて販売網を拡大し、15カ所の都市で販売する計画。アゼルバイジャンではF7xから販売を開始する。

同社は2017年からベラルーシの首都ミンスクで哈弗ブランドの販売代理店を運営しており、20年にはベラルーシへの同ブランドの輸出を開始。21年中にさらに同国の5カ所で販売代理店を新設する計画だ。

長城汽車は2019年6月にトゥーラ州の工場の稼働を開始した。現在はF7、F7x、H9と「H5」の4モデルを生産しており、年内には新型の小型SUV「L.E.M.O.N」の生産を開始する計画。第1期の年産能力は8万台で、将来的には15万台に増強するとしている。

2021/3/26

 

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