中国の車載電池メーカーである蜂巣能源科技(SVOLT Energy Technology、本社:江蘇省常州市)はこのほど、欧州では5カ所で電気自動車(EV)向け電池セルの工場を置く計画を進めていると明らかにした。ブルームバーグの報道を基にロイター通信が13日付で伝えた。

■東欧と北欧、西欧での建設を検討
5カ所のうちすでに2カ所はドイツ国内で建設中となっており、現在は東欧と北欧、西欧で新工場の建設を検討している。欧州での電池セルの年産能力を2030年までに少なくとも50ギガワット時(GWh)とし、5カ所のうち1カ所を年産能力20GWhとする方針。すでに複数の自動車メーカーと電池セルの供給に向けた交渉を進めているという。

同社は昨年9月にドイツ東部ブランデンブルク州で海外2カ所目の工場を開設すると発表。ただし、同工場の生産能力、投資額については言及していなかった。海外1カ所目の工場はドイツ南西部のザールラント州で建設中の状態とされる。

2023/4/14