独フォルクスワーゲン(VW)の中国法人、大衆汽車集団(中国)はこのほど、安徽省合肥市の合肥経済技術開発区で建設を進めていた電池システム工場が稼働したと発表した。VWにとって中国で初の単独出資による電池の生産拠点となる。投資額は15億元(約312億円)。

■年産能力は最大EV18万台分

同工場は2021年9月に着工し、敷地面積は4万5000平方メートル。同工場で生産する電池システムは、複数の電池モジュールと電池セル制御コントローラー、バッテリー制御システム、コネクターストリップで構成されており、必要な部品の96%は中国国内で調達。当初の電池システムの年産能力は電気自動車(EV)15万~18万台分に上るという。

■大衆汽車(安徽)のEV工場に供給

新工場で生産する電池システムは、同工場に隣接し、VWと安徽江淮汽車集団(JACモーターズ)との合弁EVメーカーである大衆汽車(安徽)の工場に全量を供給する。

大衆汽車(安徽)の工場はVWのEV専用プラットフォーム(車台)「MEB」に対応しており、年内に量産を開始する見込み。



2023/11/28