インド自動車工業会(SIAM)が11日発表した5月の出荷ベースの乗用車販売台数(ユーティリティー・ビークル=UV、バンを含む)は前年同月比20.6%減の23万9347台と7カ月連続で減少し、22%減を記録した2001年9月以降で最大の減少率を示した。SIAMのマスール事務局長は、自動車メーカーが在庫調整を行っていると指摘。業界が新たな安全規制や燃費基準の導入に向け、大規模な研究開発(R&D)投資を行っていると説明した。インドの自動車最大手マルチ・スズキやマヒンドラ&マヒンドラ(M&M)は、ディーラーの在庫縮小のため、工場の操業の一時停止を実施すると発表していた。地元各メディアが伝えた。

■狭義の乗用車が26%減
5月の乗用車販売のうち、狭義の乗用車(セダンなど)が26%減の14万7546台と7カ月連続で減少した。UVは5.6%減の7万7453台、バンは27.1%減の1万4348台だった。

■商用車が2カ月連続の減少
5月の商用車販売は10%減の6万8847台と2カ月連続で減少した。二輪車は6.7%減の172万6206台となった。

2019/6/12