香港証券取引所上場の中国の国有自動車メーカー大手、東風汽車集団(東風集団、本社:湖北省武漢市)はこのほど、人民元建てA株の新規株式公開(IPO)により深セン証券取引所の新興企業向け市場「創業板」への上場を申請すると発表した。調達した資金は、新エネルギー車(NEV)タイプの高級乗用車の開発や先端技術の開発に投じる。

同社は27日に董事会(取締役会に相当)を開き、A株の発行計画を承認しており、人民元建て株と香港ドル建てH株の株主総会を開き、創業板への上場案について議決する方針だ。東風集団のA株発行額は、総株主資本の10%以下となる見通し。

■吉利汽車も人民元建て株式を発行
香港証券取引所上場の吉利汽車も6月中旬、人民元建て株式を発行し、上海証券取引所のハイテク新興企業向け市場「科創板」に上場する方針を董事会が承認したと発表していた。実現すれば、中国の自動車メーカーで初の里帰り上場企業となる。

2020/7/29