ドイツの車載半導体大手、インフィニオン・テクノロジーズは9日、2021年度(20年10月~21年9月)の売上高が前年度比22.6%増の105億ユーロ(約1兆3080億円)に達すると予想した。経営陣が営業利益率の指標として重視する事業部合計利益率は13.7%から16.5%への回復を見込む。来年度の予想はバラ・リサーチが実施したアナリスト予想とほぼ一致した。ロイター通信が伝えた。

■7~9月期は15%増収

同社が同日発表した20年7~9月期決算は、売上高が前年同期比15%増の24億9000万ユーロ(約3100億円)で、事業部合計利益率は15.2%と4~6月期の10.1%から上昇した。自動車部門が回復したほか、欧州で電気自動車(EV)などへの移行が加速していることも追い風となった。

インフィニオンは新型コロナウイルス流行の第2波と各国の制限措置によるリスクを踏まえて、配当を1株当たり0.05ユーロ(約6円)引き下げ、0.22ユーロ(約27円)とする方針を示した。

2020/11/10